ショートスタックながら、Oliver SimonがRGPS初のアトランティックシティ・メインイベントで戴冠

グリーンフェルトのポーカーテーブルに置かれたゴールドのチャンピオンリング、背景にぼかしたチップ、Oliver SimonのRGPS初代王者獲得を象徴

最終4人がICMディールで合意、コネチカット出身の新星が夢のリングを手に入れる

アトランティックシティ、ニュージャージー州 — 4人のチップ量を比べれば、Oliver Simonが最も少なかった。それでもリングを手にして会場を後にしたのは彼だった。

Borgata Hotel, Casino & Spaで開催された初のRunGood Passport Season アトランティックシティ・メインイベントは、最終4人によるICMディールで幕を閉じた。710人がエントリーし、プライズプールは$497,000。Simonは残り3人それぞれに$1,000を譲る代わりに、チャンピオンの称号とRunGood Poker Seriesのリングを手に入れた。

「今は夢の中にいるみたいだ」と、スタッフがテーブルにリングとチップを並べて優勝写真の準備をする中、Simonは言った。

コネチカット州出身のこのプレイヤーは、大会前のキャリア通算ライブトーナメント賞金がわずか$15,000、自己最高成績も$6,500だった。写真撮影が終わると、彼は取材を断った。

ファイナルテーブル結果

順位 プレイヤー 国籍 賞金
1 Oliver Simon アメリカ $47,375*
2 Michael Cohen アメリカ $58,480*
3 Michael Cheng アメリカ $55,385*
4 Cenk Cerci ドイツ $54,745*
5 Ilya Ashmyan アメリカ $18,980
6 Soukha Kachittavong アメリカ $14,825
7 Yusuf Buber アメリカ $11,835
8 Wooyang Lin アメリカ $9,525
9 Travis Hartshorn アメリカ $7,660

4人ICMディール適用

ディール時点でチップリーダーだったMichael Cohenが最大取り分の$58,480を獲得。Michael Chengは$55,385、Cenk Cerciは$54,745を手にした。

Cerciにとって最高の一週間

今大会で最も充実した一週間を過ごしたのはCerciだろう。ドイツ出身のこのプレイヤーは、メインイベントの前に同シリーズのSuper Stackイベントでも優勝しており、74人のフィールドを制して$11,270を獲得していた。そのリングをファイナルテーブルで対戦相手に見せつけた上で、メインイベントでもさらに$54,745を上乗せした。

4人になった場面でディールを最初に提案したのもCerciだった。

「基本的に4人のチップ量はほぼ均等で、もうほとんどコインフリップの状態だった。全員のスキルレベルも大体同じだと思ったから提案して、みんなが受け入れてくれた。ディールができてよかった」と語った。

RGPSのイベントに参加するのは今回が初めてだったが、それが最後になるつもりはないという。

「RunGoodのイベントは初参加だったけど、本当によく運営されていると思う。スタッフも素晴らしいし、いい組み合わせだった。今後は毎回参加しようと思っている」とCerciは話した。

Borgataという会場についても触れ、「Borgataでプレイするのが好きなのは、ここでは純粋にポーカーだけに集中できるから。家族のこととか普段の責任とか、全部忘れられる。だから毎回深くまで残れる。今週はほぼ全イベントでキャッシュして、2回も深くまで残れた。完璧な一週間だった」と振り返った。

デイ2:KKが2度沈み、"不在"のプレイヤーが百万チップを溶かす

デイ2は87人が正午にBorgataのポーカールームに戻ってスタート。開始時点のチップリーダーだったLucas Vergaraは序盤から苦しんだ。Yusuf BuberにKKをランニングストレートでクラックされると、続く手でも再びKKを持ったVergaraを、BuberがターンでAペアを完成させてバストアウト、53位となった。

他に早期に姿を消した注目選手としては、Mukul Pahuja(79位)、WSOPブレスレット3回獲得のRyan Eriquezzo(78位)、Nan Min(61位)、Eric Buchman(56位)、Chris Conrad(54位)、Nicholas Rigby(50位)、Vinny Pahuja(40位)などが名を連ねた。

デイ1Cのチップリーダー、Greg Himmelbrandはがらりと展開が変わる大きなポットに巻き込まれた。Simonがリバーでジャムすると、Himmelbrandはセブンのセットを持って長考の末にコール。しかしSimonはフラッシュを持っており、Himmelbrandは30位でバストアウトした。

初日フライトのチップリーダーだったAlen Habibはデイ2に姿を現さなかった。100万超えのチップスタックがブラインドで少しずつ削られ続け、最後のチップがポットに入るまで5時間以上かかった。公式には21位での敗退となった。

NFLプレイヤーのAvery Williamsはターンで170万チップをオールインし、クイーンのセットを持っていたが、Travis HartshornはキングのセットでWilliamsをバスト、20位となった。

Keith Beckerは18位でSimonに敗れた。Michael ChengはFederico Castroのキングをターンでクイーンのスリーカードにしてクラック。Joe FooteはCerciとのポットでエースキング対キングクイーンとなり、フロップでトップペアをヒットしてリードしていたが、Cerciがランニングフラッシュを完成させてFooteを14位でバストアウトした。

ChengとChris DeQuatroは共にフロップでジャックのトップペアをヒットしたが、DeQuatroはAキッカーで優位に立っていた。しかしChengがリバーでツーペアを完成させてDeQuatroを12位で敗退させた。続いてSimonがポケットジャックでAytumen Akyildizのキング・クイーンとのフリップを制し、9人のファイナルテーブルが確定した。

ファイナルテーブル:Cohenが加速、最終的に4人でディール成立

Chengは1,150万チップを持ってファイナルテーブルに登場。2位のCohenの2倍以上の差があった。しかし状況はすぐに変わっていった。

Hartshornが9位で脱落。A5でCohenのAQと対決し、フロップでCohenがトップペアをヒットした。続いてCohenがアンダーザガンから40万にレイズ。ChengとWooyang Linがブラインドからコール。8ハイのフロップでLinが240万オールイン、CohenがリシャブでChengはA8をフォールド。CohenがポケットQQを見せると、Linは9-8で改善できず8位で脱落した。

BuberはCohenに対して7-2でブラフを試みたが通らず、その後Cerciとのポットで130万をK7でオールイン。Cerciのクイーンテンに対してリードしていたが、リバーにテンが落ちてCerciがペアを完成させ、Buberは7位で敗退した。

Chengはポケットスリーでフロップフルハウスを完成させてSoukha Kachittavongを6位で脱落させた。SimonはポケットテンでIlya Ashmyanの202.5万のオールインをコール。Ashmyanはエースシックスで改善できず、5位で姿を消した。

4人が残り、チップ量がほぼ均等な中でブラインドだけが上がり続けていた。Cerciがディールを提案し、全員が同意してRGPS初のアトランティックシティ・メインイベントは終幕を迎えた。

Cohenが最も多くの賞金を、Simonがリングとチャンピオンの称号を、そしてCerciは今大会だけで2度の大きな賞金を手にし、記憶に残る一週間を締めくくった。