WSOPでトッププロがペナルティ:チップのカラーアップを巡る口論で

2025年のワールドシリーズ・オブ・ポーカー(WSOP)のあるイベント終盤で、有力選手がトーナメントスタッフとの激しい口論の末にペナルティを科されるという一幕がありました。問題となったプレイヤーは2023年のブレスレット獲得者であるタイラー・ブラウン氏です。彼はイベント#28において、チップのカラーアップ要求を巡る対立からフロアマネージャーを罵倒し、1ラウンドのペナルティを受けました。

対立の発端となったカラーアップ問題

この出来事があったのは、トーナメントに約30人が残っている時点でした。ブラウン氏はチップリーダーの一人として、17万8千ドルを超える優勝賞金を目指していました。ブラウン氏の説明によると、対立は、スタッフがレベルの途中で彼に近づき、10万点以外のすべてのチップをカラーアップするよう要求したことから始まりました。ブラウン氏は妥協案として200万点分のチップを両替するが、緑のチップを2スタック保持したいと提案しましたが、これは拒否されたと述べています。

公式裁定:ペナルティは暴言が原因

WSOPのスタッフは、ペナルティはカラーアップの拒否が理由ではないと明言しました。罰則の理由は、彼がフロアマネージャーに対して攻撃的な暴言を吐いたためでした。報道によると、ブラウン氏は口論がエスカレートした後、スタッフに「くそったれ」といった旨の言葉を言い放ちました。この行為が直接の処罰原因となりました。

ブラウン選手の反応とその後

失格の可能性も示唆されましたが、ブラウン氏はカラーアップの件で失格にされる根拠はないと確信しており、心配はしていなかったと語りました。最終的に彼は1ラウンドのペナルティを受け入れ、「言うべきではなかった言葉でした。2ビッグブラインドを失うことは受け入れます」と述べました。彼は、スタッフが状況を不必要にエスカレートさせたと感じています。ペナルティを受けた後も、ブラウン氏は依然として多くのチップを保持し、トーナメントでの戦いを続けました。