Bernhard Binderがトリトン・ポーカー・スーパーハイローラーシリーズ済州で初優勝を飾った。
トロフィーと$2,137,953の小切手を手にする前、彼はオーストリア流のジョークをひとつ言った。
「本当に特別な気分です」とBinder。「子どもの頃、親がトリトンの柄の寝具を買ってくれて、
いつかトリトンに出てみたいとずっと思っていました。まさかそれが優勝という形で叶うとは」
会場の外にはウィーンからかけつけた仲間たちが大勢いて、笑い声が部屋中に広がった。
冗談ではあったが、今大会のBinderを見ていると笑えない話でもある。終始スムーズで、
ここぞという場面で外した記憶がほとんどない。
「最高額の買い入れで、一番強いフィールドで戦うのが好きなんです」と27歳は言った。
今大会の買い入れは$125,000。世界中のトッププレイヤーが集まったが、Binderはその全員を
退けた。去年12月のバハマでの$25K WSOP Main Eventを$10,000,000で制したときと同じように。
大会の流れ
今シリーズのhold’emフェーズで初めて買い入れが6桁に達した今大会、84エントリーで賞金総額は$10,500,000。
人数が絞られていくにつれ、あまり名前を見慣れないプレイヤーが上位に残った。
Binderは長い時間チップリードをキープし、Yosuke Mikiも上位で存在感を見せた。
バブルはWang Yeが踏んだ。15位だ。$100,000以上の大会で3度トップ3に入ったことがある彼に
とって、これはきつい結果だった。9ビッグブラインドしかない状態でEelis Parssinenとの
コインフリップに敗れた。
ファイナルテーブルが確定する前に、直近の優勝者Daniel Rezaeiに加え、Jason KoonとKayhan
Mokriも姿を消した。Kiat LeeはDuc Anh Nguyenとのフルハウス対フルハウスの局面を制して
一気にチップトップへ。Nguyenが8位で敗退してメンバーが揃った。
- Kiat Lee – 5,075,000(85BB)
- Bernhard Binder – 3,030,000(51BB)
- Yosuke Miki – 2,950,000(49BB)
- Jesse Lonis – 2,375,000(40BB)
- Danilo Velasevic – 2,125,000(35BB)
- Danny Tang – 890,000(15BB)
- Paulius Vaitiekunas – 515,000(9BB)
Paulius Vaitiekunasにとってこれは今シリーズ3度目のファイナルテーブルだった。
Triton ONEハイローラーで5位、$25K Jupiterで8位に続く好調ぶりだ。ただ今回は
全員の中で最短スタック。戦略も何もなく、いい手が来たら全部入れるしかない状況だった。
ポケット・テンを引いてBinderのA-10に対してオールインしたが、ボードはQ-J-J-4-Qと流れ、
ペアが打ち消されてしまった。Binderのエースが上回り、Vaitiekunasは$493,000を手に
席を立った。今シリーズ3度の入賞の中で最高額だ。
Danny Tangはなかなかリズムをつかめず、Mikiの流れも悪くなっていた。BinderにQ-9で
フロップトリップスを作られてスタックを半分削られ、チャンスを待つしかない状況になった。
ボタンからA-10でオールイン。ビッグブラインドのLeeはポケット・エイトでコールした。
フロップでは何も来ず、ターンにもう1枚エイトが落ちてMikiの手は止まった。6位は
キャリアベストで、$628,000を獲得した。
Tangは何度かブラインドを盗みながら粘ったが、スタックは積み上がらなかった。
ボタンからK-3でオールイン。LeeのQ-10と当たり、スモールブラインド1枚だけを残した。
フロップとターンが明かされる頃にはLeeがフラッシュドローを持っていて、
最後の1枚もポットに入った。リバーの3はTangには最悪のカードだった。5位で$804,000。
今シリーズすでに4度目のファイナルテーブルで、Triton ONEでの入賞も含んでいる。
Jesse Lonisの実力を疑う人はいないが、今回のファイナルテーブルでは噛み合わなかった。
短スタックの脱落を待ちながら慎重に動いていたが、Tang、Vaitiekunas、Mikiが消えると、
今度は自分がいちばん追い込まれた立場になった。5手連続で4回オールインを敢行し、
Leeと1回チョップ、2回はコールなしでブラインドをもらったが、5回目で終わった。
A-JのスリーベットジャムをBinderのオープンに被せたが、BinderはA-Qでコール。
フロップで両者とも手を改善し、リバーのエースでツーペアになったものの、
QキッカーのBinderが上回った。4位で$1,001,000。今シリーズ初めて4位が7桁に達した。
3人になったところでディールの話が出た。Binderが49BB、Leeが46BB、Velasevicが39BBと
差がなく、Luca Vivaldiを呼んでICMの数字を出すとすぐにまとまった。Binderが$1,937,953、
Leeが$1,907,447、Velasevicが$1,825,600を確定させ、残りの$200,000とトロフィーと
キャップを賭けて再開した。
再開後はVelasevicが逆転してチップリードに立ち、そこで今大会最大の局面が来た。
VelasevicがボタンからA-Kでオープン。スモールブラインドのLeeがコール。
ビッグブラインドのBinderも7-2でコールした。フロップは9-K-5。
Leeがチェック、Binderがチェック、Velasevicがトップペアでベット。
Leeがフォールド、Binderはフラッシュドローを含むドローでコール。
ターンの7でBinderにペアが加わった。チェック・コールでVelasevicの2発目も受ける。
リバーの9でBinderのフラッシュが完成した。再びチェック。VelasevicはBinderの
スタックを超えるベット。Binderはコールしてこのビッグポットを取り切った。
Binderは一気に98BBへ。Leeは25BB。さっきまでリードしていたVelasevicはわずか8BBだった。
ディールをする理由を誰かに聞かれたら、この一手の話をすればいい。
VelasevicはK-7でBinderの9-8を破って倍増した。Leeは反対方向に動いていた。
5-2-3-2-5のボードでほぼ全チップをベットしたところ、Binderがレイズして
残り1枚まで要求した。Leeはフォールドし、チップ1枚だけが残った。
次の手でBinderは10-2でLeeの9-4とVelasevicのK-9を同時に破った。
Leeは確定済みの$1,907,447を手に退場した。今シリーズで優勝1回、3位1回、4位1回だ。
Velasevicは12BBに戻り、Binderのリードはそこから動かなかった。
ヘッズアップ1手目、BinderがJ-7でジャム。VelasevicはA-Kでコールした。
フロップにダイヤが2枚出てBinderにフラッシュドローが生まれ、ターンの7で逆転。
リバーの2は何も起こさなかった。
子どもの頃にトリトンの寝具で眠っていたオーストリア人が、本物のトロフィーを手にした。
結果:イベント8 $125,000 NLH 7ハンデッド
開催日:2026年3月22日〜23日|エントリー数:84(リエントリー30含む)|賞金総額:$10,500,000
| 順位 | 選手 | 国籍 | 賞金 |
|---|---|---|---|
| 1 | Bernhard Binder | オーストリア | $2,137,953* |
| 2 | Danilo Velasevic | セルビア | $1,825,600 |
| 3 | Kiat Lee | マレーシア | $1,907,447* |
| 4 | Jesse Lonis | アメリカ | $1,001,000 |
| 5 | Danny Tang | 香港 | $804,000 |
| 6 | Yosuke Miki | 日本 | $628,000 |
| 7 | Paulius Vaitiekunas | リトアニア | $493,000 |
* 3人残りでICMディール成立









