WPT、中東情勢悪化でキプロス大会を延期 100万ドル保証トーナメントが中止に

キプロスの海岸を背景にしたポーカーテーブルの上に、赤字で「開催延期」とスタンプされた裂けたスペードのキング。

ワールドポーカーツアー(WPT)は、3月5日から9日にかけてキプロスで開催予定だった買いイン1,100ドルのWPT Prime Cyprus Championshipを延期すると発表した。賞金プールは100万ドル保証。中東における軍事衝突の激化が直接の原因で、現時点で振替開催の日程は未定だ。

2月28日、米国とイスラエルは共同でイランへの軍事空爆を実施。軍事施設や情報機関、安全保障インフラが標的となり、イランの最高指導者アリー・ハーメネイー師が死亡した。キプロスはイラン国境から800マイル足らずの東地中海に位置しており、急激に変化する地域情勢が大会運営を困難にさせた。WPTは火曜日、公式Xアカウントを通じて延期を正式に告知した。

会場はChamada Prestige Hotel & Spaで、スタッフの多くは米国在住。現況下でキプロスへの派遣を強行することは、後方支援面でも安全面でも現実的ではないと判断された。

フェスティバル自体は予定通り継続、代替トーナメントも追加

キプロスポーカーフェスティバル全体としては、スケジュール通りに進行する。Prime大会の代替として、新たに買いイン1,100ドルのトーナメントが日程に組み込まれる予定だ。

WPTはキプロスへの渡航を検討しているプレーヤーに対し、利用航空会社と緊密に連絡を取り、公式情報をこまめに確認するよう呼びかけた。「状況は引き続き変化しています。渡航を予定されているプレーヤーの皆さんには、最新の情報を基に最善の判断ができるよう、各自の航空会社への確認と公式情報の確認を強くお勧めします」とWPTは述べている。

今回の延期は、イラン情勢に起因するポーカーイベントの中止・延期としては2件目となる。来週ラスベガスのResorts Worldで開幕予定だったMixed Game Festivalは、イスラエル国籍のホスト、Robbie Strazynskiが米国への渡航が不可能となったため、すでに中止が決まっている。

キプロスはWPTやTriton Pokerが定期的に主要大会を開催する欧州屈指のポーカー拠点として知られており、今回の延期は国際スケジュール全体にも影響を与える。

次の主要大会は北カリフォルニアへ

WPTの直近の確定開催となるのは、3月29日に北カリフォルニアで開幕する買いイン3,500ドルのWPT Rolling Thunder Championshipだ。

キプロス大会の振替日程は、現時点では未定となっている。