ポーカー業界に激震:GGPoker親会社がHustler Casino Liveへ出資、ネグラーヌはハイステークス配信への復帰を宣言

オンラインポーカーの巨人GGPokerの親会社であるNSUS Group, Inc.が、ポーカー業界全体を揺るがす大きな一手を打ちました。同社は、世界で最も人気のあるポーカーライブストリーム番組「Hustler Casino Live」(HCL)の主要な株式を取得したことを公式に発表しました。この株式は、昨年10月に申し立てを受け共同所有者を辞任したニック・ヴァートゥッチ氏から取得したものです 。そして、この契約がもたらす最もエキサイティングな波及効果として、GGPokerのグローバルアンバサダーであるダニエル・ネグラーヌ氏が、待望のハイステークス・キャッシュゲーム配信に復帰することが確定しました 。

権力構造の再編:HCLの新時代

ヴァートゥッチ氏の退任に伴い、HCLのもう一人の立役者である共同創設者ライアン・フェルドマン氏は、今後も留任し、その役割を拡大させることを認めました 。インタビューでフェルドマン氏は、従来の番組制作やプレイヤー選定に加え、今後はヴァートゥッチ氏が担当していた日常的な事業運営も全面的に引き継ぐと説明しています 。

フェルドマン氏は、GGPokerが日々の運営には「干渉しない」方針であることを強調しつつも、番組の将来については長期的なビジョンを共有していると述べました 。「このパートナーシップは、我々の会社にさらなる信頼性をもたらし、世界的な影響力を強化してくれます」と彼は語ります。「業界の巨大な力が、我々の後ろ盾となったのです。」

「キッドポーカー」効果:待望の伝説的復帰

ダニエル・ネグラーヌ氏は、長年にわたりHCLの視聴者が最も待ち望んでいたプレイヤーの一人でしたが、彼自身がキャッシュゲームに重きを置いていないことなどから、出演は稀でした 。しかし、GGPokerとのパートナーシップがその状況を根底から覆しました。

ネグラーヌ氏はプレスリリースを通じて、「近年、私がハイステークスの配信でプレイする姿は滅多に見られませんでしたが、この提携は私を『半引退状態』から引き戻し、ポーカー史上最も壮大なキャッシュゲームの舞台で戦うために、再びテーブルに戻る決意をさせました。準備は万端です」と衝撃的な発表を行いました 。この一言は、HCLの将来の視聴率を爆発的に押し上げることを約束するものです。

拡大するポーカー帝国

2021年の開始以来、HCLはYouTube登録者数37万人以上を誇るメディア現象となり 、2023年5月にトム・ドワンが獲得したライブ配信史上最高額の310万ドルのポットなど、数々の歴史的瞬間を生み出してきました 。

今回の株式取得は、NSUSグループが昨年、世界ポーカー選手権(WSOP)を買収したのに続く、さらなる戦略的な一手です 。支配的なオンラインプラットフォーム、最高峰のライブトーナメントシリーズ、そして今やトップクラスのメディアコンテンツへの出資と、GGPoker帝国は前例のない形でその版図を拡大しています。