トーナメントスタッフとの激しい口論によりペナルティを科されたわずか一日後、アメリカのポーカープロ、タイラー・ブラウン氏が全ての物議を払拭する圧巻の勝利を収めました。彼は2,775人が参加したイベント#28：$600ミックストNLH/PLOを制し、自身2本目となるWSOPゴールドブレスレットと優勝賞金$178,126を手にしました。
圧倒的なファイナルテーブルでのパフォーマンス
ブラウン氏の今回の勝利は、完全無欠と言えるものでした。彼は、試合が残り2テーブルになった時点からチップリーダーの座を確保し、そのリードを一度も譲ることはありませんでした。ファイナルテーブル開始時には全チップの4分の1を保持し、残り6人になる頃にはその割合は半分にまで膨れ上がりました。彼は勝利後、「プレッシャーはほとんど感じませんでした。なぜなら、2日前からこのトーナメントで優勝すると心に決めていたからです」と語りました。
無名選手からオマハの専門家へ
この2本目のブレスレットは、ブラウン氏にとって特別な意味を持ちます。2023年に初めてブレスレットを獲得した際、彼はまだ無名の存在でした。しかし今、彼はダニエル・ネグラーヌ率いる25Kファンタジードラフトのチームメンバーにも選ばれており、今回の勝利でその実力を証明しました。「この2本目のブレスレットは、僕にとって多くのことを確固たるものにしてくれました」と彼は語ります。
最初のブレスレットはノーリミット・ホールデムでしたが、ブラウン氏はポットリミット・オマハへの深い愛情を公言しています。「4枚のカードがもたらす戦略の深さと、変化に富んだゲーム性が本当に楽しい」と彼は説明し、今後のスケジュールはオマハのイベントに集中する予定です。
決勝の対決
ヘッズアップでは、ノルウェーのビョルン・グラヴリエン氏と対決しました。奇しくもグラヴリエン氏は2023年の同イベントで4位入賞を果たしており、今回はその成績を更新する準優勝で$118,618の賞金を獲得しました。勝負を決めた最後の一手はポットリミット・オマハ。ブラウン氏がフロップでキングスのセットを完成させ、相手のフラッシュドローとガットショットストレートドローを抑え込み、劇的な勝利を飾りました。
